家庭内における戦前の教育再現 ~ わが家で使ってる子供用教本
~ 修身と国語副読本
(2014.5.24)
ここを書いた時はなかったのですが、今は産経新聞から、より教科書に近い体裁のものが出ていますね(『国民の修身』詳しくは右画像クリック)。それは当時の教科書と同じくカナ書きで挿絵もそのまま載っています。低学年用と高学年用に分冊されてますが、今ウチにはそれも置いてて使ってます。小学校低学年への導入ならこれから入るのがいいかもしれませんね。小学館の分厚い文庫版の方も情報量は多いし値段も手頃なので、大人や高学年が読むなら小学館版で十分でしょう。これまでウチは毎朝読ませてきて子供は小学館版で一度全部読んでるのですが、今、産経版でまた読ませたりしてます。同じ内容でも体裁が変って何度も読むのは悪いことじゃないし(修身関連書は他にも読ませてるのあります)。尚、産経の低学年用には教育勅語が収録されてるので、それを暗誦させるには便利でもあります。
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(2012.4.16)
子供の小学校教科書があまりにひどいので、今うちでは毎朝、学校に行く前、子供に本を読ませてます。それは『精選「尋常小学修身書」』(小学館)と『小学校国語副読本』(PHP研究所)という2冊(詳しくは右写真クリック)。
『精選「尋常小学修身書」』は、戦前の教育勅語を基盤とした道徳教育「修身」の教科書をとりまとめたもの。
『小学校国語副読本』は現代の日本語にはない、戦前の教科書に使用されていたような和歌や古典など多数の良質な文章が収録されてます。
これらの本を元に昔の日本人が擁していた言語感覚、昔の子供たちが受けた国語教育・道徳教育が再現できるものと思います。
お子様がおられる皆様方では、ぜひこの種の本を一家に一冊ずつ取り揃えられ、毎日の子供たちへの教育にご活用いただいてはいかがでしょうか。
簡単ですが、それぞれの本の内容について一つずつ引用させていただきます。
【男子の務と女子の務】 (修身 第三期・巻六)第二十一課
『精選「尋常小学修身書」』 (小学館)より
男子も女子も人として国民として行うべき道に違いはありません。男子が世の繁栄をはからねばならぬと同じ様に、女子もそれをはからねばなりません。また女子が身もちを慎まねばならぬと同じ様に、男子もそれを慎まねばなりません。
かように、人として国民としては違はありませんが、男子と女子とによって、それぞれ実際の務(つとめ)はおのずから別れて居ります。
男子と女子とは生まれながらにして身体も違い性質も違っています。それで見ても、その務がおのずから違うことは明らかであります。強いことは男子のもちまえで、やさしいことは女子のもちまえです。国・社会・家を安全に保護していくようなことは男子の務で、家庭に和楽を与え、また子供を養育するようなことは女子の務であります。
我等の父母が家庭で実際に行っている事は、すなわちこの男子の務と女子の務との主なものであります。父は一家の長として家族を率い、家計を支え、また外へ出ていろいろな仕事をして働いています。母は主婦として内にいて父を助け、家をととのえ、我等の世話をしています。男子と女子とがよく調和して各(おのおの)その務をまっとうしていけば、家も栄え国も栄えます。
これこそが戦争に負けてメチャクチャされる前、当たり前に教育されていた日本の男と女のあり方なんですよ。これを男女が本来あるべき最も望ましい姿と思えないようで、何が保守でしょう、何が戦前の日本はスゴかったでしょう。
男女平等、フェミ・左翼に毒された価値観、すべて捨て去ってください。今までの価値観が間違っていたこと、早く気づいてくださいね。
ご年配の方からコメントにもいただきましたが、特に今の女の子の言葉使い、仕草・振る舞いのひどさといったらありません。女の子だからこそ甘やかさず厳しく育ててくださいね。
もし家庭や夫婦仲がうまくいっていない・・・そういった方おられるようでしたら、戦前の教育で説かれていたこの男女観のこと、自ずからに当てはめて何かが間違っていないか、改めて考え直されてみてはいかがでしょうか。
それと以下は、ちょうど一年生になったこともあり、ただいま毎朝学校に行く前に子供にも読ませてる『小学校国語副読本』の冒頭部分。
【今日から一年生】 文・絵 『小学校国語副読本』 (PHP研究所)より
ぼくたち、わたしたち、
今日から小学校一年生。
元気に学校に行ってきます。
お父さん、お母さん、行ってまいります。
先生、おはようございます。
みなさん、おはよう。
さあ、みんなで勉強しましょう。
あとで、みんなでかけっこをしましょう。
ボールで遊びましょう。
教科書はありますか。
あります。
ノートはありますか。
あります。
鉛筆はありますか。
あります。消しゴムもあります。
先生が黒板に、
一年生
とお書きになりました。
入学式
とお書きになりました。
よく勉強しましょうね
とおっしゃいました。
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(2012.10.24)
昨日ご紹介の新羅と戦った古代日本軍の将 伊企難(いきな)のエピソードが載っていた『日本人を育む 小学国語読本』には全文読み仮名がついているのですが、ここの『小学校国語副読本』の方には後半の高学年向けになってくると読み仮名がなくなり、低学年に読ませるには親が全部読み上げて復唱させるような感じでないと読み進めなくなってしまいます。でもこっちには和歌や古典の原文が多数収録されているので、小さいうちから古典的な日本語感覚になじんでいくことが出来ます。
だから、どっちの読本も重宝してます。
この『小学校国語副読本』を紹介した時、品切れになり中古が大変な値段に吊り上ってましたが、現時点では100円台から入手できるようです。捨てたり売ったりしないで、子供自身が親になった時も自分の子供に読ませるようするんだって気持ちを持たせ、大切にするよう言っておいた方がいいでしょう。今後この手の本が入手できるかは非常に不安定でもありますし。うちの子は常にそういう感覚を持ってるし、だから「大人になったらボクの子供に教える」って、いつも言ってます ^▽^)
そして戦前の教育『修身』書の類では、正しい道徳観や男女のあり方を明快に学ばせることができます。
また、『教育勅語・修身』には重大な欠陥があり、それを補完するにはマキアベリズムが最適と私は書いてます。まだ読まれてない方はコチラも必読しておいてください。
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(2013.4.24)
ここで紹介の『精選「尋常小学修身書」』の吉田松陰についての記述から。
『松陰は妹たちをかわいがりました。妹の小さい頃には、書物を教えたり、字を習わせたりしました。大きくなって他家へ嫁入してからも、手紙をやって、家をととのえ子供を教える道をこまごまと書いて与えました。
其の中に、
「およそ人の子の、かしこきもおろかなるも、よきもあしきも、大てい父母のおしえによる事なり。」
と記して、殊に子供の幼い間は、母の教が大切であると誡めました。
又、
「神明をあがめ尊ぶべし。大日本と申す国は、神国と申し奉りて、神々様の開きたまえる御国なり。」
と記して、神を敬うべきことを教えました。
妹は、これらの教えを長く忘れず、松陰がなくなった後も、其の手紙を出して見ては、兄の親切を思い出し泣いたということです。』
『松陰が妹に与えた手紙に、「自分たちの家には、りっぱな家風がある。神様を敬うこと、祖先を尊ぶこと、親類とむつまじくすること、学問を好むこと、又田畑を自分で作ることなどである。これらのことは、父母の常になされるところであって、自分たちはそれにならわなければならぬ。これが孝行と申すものである。」と教えてあります。
松陰の父は、杉百合之助といいました。松陰が少年の頃までは、家禄ばかりでは、くらしを立てることが出来ないので、農業につとめました・・・』
松下村塾で高杉晋作や伊藤博文、久坂玄瑞、木戸孝允などそうそうたる顔ぶれの弟子を持った吉田松陰ですが、長州嫌いの人には松陰を毛嫌いしてる方も多いのかもしれません。
でも本物の教育者、覚者はやっぱり言うことが違いますね。誰かみたいに、「3歳になったら子供をどっかに預け、お母さんは自己実現のため好きにやっていきましょう」、なんてパッパラパー妄言、絶対言いません。
どっかに預けっぱなしなんかでなく、母として、子育ては真剣にやりましょうね。でないと、もれなく子供はダメになっていきますよ。大切なのはカルトまやかし的な“自己実現”なんかでなく、“自己犠牲”精神ですよ。そういう母を見てこそ、立派な魂持った子が育つんです。
また松陰の父に関する記述も、新渡戸稲造の『武士道』にある、当時の清廉な武士たちが農耕をやっていたという事実を裏付けしています。
松下村塾では、置いてある本を厳選し、松陰は弟子たちと読む本に非常にこだわっていたということです。
やっぱり子供に読ませるにもまずは古典でしょう。しかしいきなり古典の本では現代の子供たちにはハードルが高すぎるので、この修身書にはいいことがいっぱい書いてあるので、非常にためになると思います。
ただ、博愛や迷信否定の部分は、ともすれば「世界は一つ」左翼思想や唯物史観的なものにつながってしまうので、注意が必要だと、うちなりに補足してます。
大切なのは、やっぱり親自らそんな風に子供へ教えておくこと。
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(2015.10.28)
これまで尋常小学修身書はじめとするいろんな国語絡みの副読本等を紹介してるし、それら本だけのおかげでもないでしょうが、先日、学校で初めて学力テストがあり、その時のウチの子の国語の成績が抜群だったことに触れましたが、これが私自身びっくりしたその結果です。
ちなみに今回の子供の学力テスト、算数の方は平均を10点ほど上回るだけでした。今、ウチの子は習い事はいろいろさせても学習塾は行かせてませんが(ただし2年生の頃まで進学塾ではないが某学習系のところへ通い、3年生になった頃、辞めました)、四年生になった今夏、初めて有名塾の夏期講習に参加させ模試も受けたところ、国語が抜群によく、塾の先生も驚かれたようです。そんなわけで行かせられるものなら友達関係も全然違うものになっていくだろうし、男の子でもあるし、それなりに難関校狙わせてみるのもいいのかなと、子供の進路のことを今いろいろ考えてます。塾で聞いてきたのか、「●●に行くぅ」とか子供はノー天気に言ってますが…… もちろん子供はまだ9歳、どうなるかなんて全然わかりませんが、他の科目についてはともかく、国語力だけは後になって急に落ちたりとか、そういうことはないと思ってます。
とにかく子供の国語力というのは、たまたますごく面倒見のいい保育園とかに偶然巡りあったりしない限り、幼児期の親の接し方一つにかかってるって私は確信してます。子育て中の方も、これから育てるであろう方も、そのことは肝に銘じておくべきだと思いますよ。
そしていい大学とか行っても、勉強が出来るだけのパッパラパーにならないため、修身書や論語・武士道等儒教的な教養で培われた土台は将来に大きく影響していくし、まっとうな情や感性を持った真の愛国者たる日本人、そういう人たちこそ役人や政治家として上に立っていくべきです。ここを読まれてるそういう人たちの中から、将来の日本を担えるような方が現れること、私の願いです。
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◆わが子の育て方、しつけの仕方 ~ 母親のための人間学 家庭教育の心得
◆本来の日本人の作法、立居振舞を子供たちに習得させましょう ~ 学校教育に責任転嫁したり期待しすぎてはいけません
◆武士の子女教育カリキュラム ~ 貝原益軒『和俗童子訓』より
◆“道徳教育”と称して進められる、これからの日本人家畜化教育について ~ もはや大多数の家畜化は逃れらない
◆日本が好きな親なら子供には教育勅語! ~ 小学生以上なら暗唱できるよう覚えさせてみませんか?
◆仁・義・礼・智・忠・孝……五倫、四徳、五条、四端の心から道を修むる ~ 侍が学んだものを学び、偉大な先人たちと志を一にす
◆子育てに失敗しないために ~ ある保守系教育機関より – PART 1
◆競争原理封殺! やる気と才能を削いでしまう日教組教育 ~ 恥の意識と闘争心を教えてくれた、人生を変えた小5の恩師
◆保育園拡充・幼稚園との一元化に発せられる、反日教育集団 日教組の思惑 ~ 保育園・幼稚園にまで、反日左翼教育の魔の手が及ぶ!
◆子供の教育、シツケは親が責任を! ~ 親が子に何を語るか。祖母の失敗に学ぶ
◆教育破壊で日本弱体化を達成の日教組 ~ 反国旗・反国歌の変態集団が子供たちを教育