日本の面影

Glimpses of Japan
失われる日本人の精神性に、将来を憂う  リンクフリー

お蔵入り『ふしぎなメルモ』より (TVシリーズ アニメの名作)

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(2020.12.10)
手塚治虫の『ふしぎなメルモ』のオリジナルTVバージョンは封印されています。現在、DVDで売られているものはオリジナルの吹き替え声優ではないんです。オリジナルバージョンはビデオも希少高額、一番いいのはレーザーディスクですが、大変なプレミアム品となっています。どうしても欲しい方は気長にオークションなどで探し当てるしかありません。出されてるDVDでは声だけでなくセリフも全く違うものに置き換えられているでしょうし、やっぱりメルモもオリジナルでないとダメなんです。

『ふしぎなメルモ』は性教育をテーマにして作られたという作品です。といっても内容はそれほどキツいわけでなく、エログロで下品サイテー言葉遣いに満ち溢れた今の子供向け作品の方が何百倍も有害です。当時からすれば妙に色っぽい雰囲気もあって、親に見せてもらえなかったという家も多かったようですが、そういう猥雑なものではなく、主題歌イメージはじめ、作品の全体的なムードはしっとりしてとてもいいし、さすが手塚治虫が自ら率いていた頃の手塚プロの制作だけあって、お蔵入りにするには惜しすぎる秀逸な作品が中にはあります。

現在、手塚治虫の作品を管理している手塚プロの事実上の責任者は手塚治虫の実娘 手塚るみ子さん。私は若かった頃の手塚るみ子さんをよく知っています。彼女は池袋サンシャイン60にあった広告代理店の社員だったんです。あの頃は日本経済の黄金期、バブル最盛期で軒並み日本中で万博並みのイベントが目白押しでした。新入社員ホヤホヤの彼女はそんな時代の花のイベント局でやっていたんです。私も当時、イベント系の仕事をいろいろ手伝っていて、目の前でいつも仕事中の彼女を見てた一時期がありました。彼女は気が強く、よく上司とケンカしていました(笑) でもそれがまさかあの“漫画の神様”のお嬢さんだとは思ってもいませんでした。彼女が手塚治虫の娘だと知ったのは、それからずっと後、彼女が会社をやめてイベントプロデューサーとしてやっているという記事を見つけて、手塚治虫の娘であったことを知りました。彼女についてここにいろいろ書きたい気もあるのですが、遠慮させていただきますね。

『ふしぎなメルモ』が、なぜオリジナル吹き替えでDVDを出さないのか私にはわかりませんが、現在の放送禁止用語だとか、まずい概念があるからとか、現代の要らない制約がいろいろあってのことでしょうが、ぜひTV放送そのままで復刻DVD化やりとげてほしいものですね。亡き手塚治虫氏の思いもきっとそのはず。宝塚の手塚治虫記念館ではオリジナル吹き替えバージョンで見れるという噂を聞いています。

『ふしぎなメルモ』(1971)より ママがかえって来た
メルモちゃんのお母さんというのは既に死んでいます。そのお母さんのおかげで魔法のキャンディを手に入れたメルモちゃんですが、ママが帰って来たという回、でもそのママの正体は、そして悲しい結末……これも泣けるんです。先の『ドロロンえん魔くん』と同じ自己犠牲精神の美しさ、日本人だからこういう作品があるのです。たとえ元々の作品テーマが問題であるととらえたにしても、今の子供たちにも見てほしいエピソードは多々ありますね。

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この記事に対するコメント

  • アニメでテレビ版とDVD・BD版で違いが出ることは多々あります。
    理由として

    ・予算と時間の関係で後からリリースする際に手直しができる
    ・DVDやBDの付加価値を高めるために、規制解除などテレビ版よりも楽しめる内容にする

    特に平成になってから、シリーズ全話収録になり(それまではテレビシリーズのビデオはベストセレクション程度しかなかった)、テレビ版は無料の宣伝みたいなもので、DVDやBDを売ることで利益を上げて制作費用を回収する流れができているようです。
    結果的に100%の実力を出せないまま放送に踏み切るしかない場合もあるので、加筆修正をしたりするのは、本来描きたかったことを実現させるという狙いもあるようです。
    ただ、エヴァのようにテレビバージョンと完全版を併せて収録するパターンはあまりないですね。

    画質を改善したり、本来の内容を損なわない程度の加筆修正ならいいですが、ひどいと内容も根本的に変わっているものがあるようです。
    リアルタイムで見た人など、時間の経過でだんだん少なくなってくるから、DVD・BDで内容が違うと本来の意図とは離れたものが伝わってしまいますね。
    オリジナルとかけ離れた改竄をする作品はそういう意図があるのか?と疑います。

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