日本舞踊公演に行ってまいりました
~ 本当の日本人の出で立ち・立ち居振る舞いを忘れず、子供たちにも伝承を
(2012.11.28)
先日、日本舞踊の公演に行ってまいりました。一人で踊るものがメインでしたが、複数の演者でやる歌舞伎の演目も見れました。私は能は好きなので何度か見たことあるのですが、歌舞伎や日舞は見たことなかったし、とてもいいものが見れたと大満足、トクした気分になりました。日舞で見る方が演者は普通に女性がやってるわけで、歌舞伎よりも優雅なものがあるのかもしれません。私的には、かえってよかったように感じます。
でも歌舞伎座とかで見れば、ちゃんと花道(役者の通る、観客席を縦切る道)とかも設置されてるし、その方が日本の伝統芸っぽい見せ方、演出がなされてるわけで、一度は、花道のある正規の歌舞伎座のようなところで見たいなって思ってます。
見れたのは『乗合船』(下写真)という演目で、内容もとっても楽しく、素晴らしいものでした。子供も一緒だったのですが、「ああいうのは滅多に見れるものじゃないからね」って、子供にも言ってあります。
街を歩いてると、売春婦と同じ格好の女がいっぱい、しかも小学生のうちから、そんなファッションで香水までつけてるのがゴロゴロ。
店に入れば、見るに堪えない異常にスカートの短い女子中高生たち、しかも脚も閉じていないダラしない態度、加えて聞き捨てならない言葉遣いのひどさ・・・
そんな最悪の今の日本の街を歩いてると、フッと、旧来の着物を来た人々ばかりが往来してる姿が、私の目に写ること、何と表現すべきかわからないけど、フラッシュバックするとでもいうのか・・・そういうようなことがあります。
要するに街を歩いてるのが皆和服姿、そういう人々が行き交い、談笑してたりするような風景とでも申しましょうか、そういうのが見えるんです。
かつての日本の街中の当たり前の風景、きっと本当に美しかったんだろうなって。
きっとここで紹介してる日本映画などたくさん見れば、本来の日本人の男女がどうあるべきか、次第にイメージとして掴めるようなっていけるでしょう。
そして日本人が本来どういう出で立ち・立居振舞をしていたか、きっとよく見えるようなり、街を歩いていても、その世界が全然違うように見えてくることでしょう。目で見るのでなく、心で見る。
そうなると人のファッションから建物、言葉遣いから、今の日本にあるもの、すべてがひどく醜悪なものと感じるようなってしまうでしょうが、そうなることがいいのか、かえって不幸なことなのか、微妙に思われるかもしれませんが、戦前の日本人が今の日本を見れば間違いなくそう感じるだろうし、そういう感性を残しておくことこそ、きっと本当の日本人として生き残っていくために必要なものなんだと私は考えてます。
そういう感性を失うというのは、劣悪な環境の中に生きていても何も感じることの出来ない、ただの家畜と化してしまうということなのです。
皆さんも、本来の日本人としての感覚を取り戻してください。それを磨いてください。
そうなれば少なくとも、女がサッカーだの格闘技だので激しく走り回ったり動き回るだの、あり得ないってことがわかります。
私と同じ感覚を持てるようなれば、目に見えてくるのは着物来て楽しそうに羽根つきする女の子たち。楽しそうに独楽(こま)を回す男の子たち。かつての日本の風景、そういう姿が見えるようなってくるでしょう。
子育てにだってきっと活かせます。ただ、女の子に何かの習い事をさせる場合、その道のエキスパートを目指させることなんかより、あくまで立居振舞を美しくさせたり、教養・気晴らしとしてやらせるのが本意なんだということに気をつけておきましょう。そこを誤ると女の子の人生がおかしくなりかねないので注意が必要です。
また、もしも皆様が、謡曲や能、あるいは歌舞伎等に行かれる機会あれば、何の知識も持たずに見るより、何か一冊ガイドブックを持って行かれると、その作品の内容・深みが知れ、作品が何倍も楽しめるようになりますよ。
日本舞踊 常磐津 『乗合船(のりあいぶね)』 坂東寛子
『乗合船』アップされてる動画ありました。歌舞伎舞踊。常磐津。本名題《魁香樹(かしらがき)いせ物語》。1843年(天保14)1月江戸市村座で12世市村羽左衛門,4世中村歌右衛門ほかにより初演。初春の隅田川の渡し場で万歳,才蔵(造),白酒売,大工,通人,巫女,船頭が芸づくしの仕抜(しぬき)を踊る。初演は七福神の見立てだが,のちに多くの人物が登場。
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◆謡曲の魅力 ~ 日本人の心としての能の世界
◆三船敏郎、チャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン 往年の豪華キャスト ~ 侍の武士道の美徳が満開! 映画『レッド・サン』を見ました
◆女性ならお琴、男性なら尺八がいい! ~ 和楽を身近に楽しみませんか?
◆『お正月』の歌に見る、日本の子供文化の完全崩壊!~ 独楽、羽根つき、凧揚げ、マリつき・・・どこいった!?
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この記事に対するコメント
【前サイトURLのこの記事へのコメント】
動画を見ていると、舞台の様子も三味線や拍子木の音も、演じられている姿やしぐさも、全てが心地よく感じました。
サファイア様のご教育で、お子様は幼いうちから良いものに触れられて、本当に幸せですね。
女の子のお稽古についても、プロというよりも、教養や気晴らしって成る程と思いました。
この辺の匙加減が判らない場合が、最近増えているんでしょうね。
ご紹介の記事を読ませていただいて、ますます歌舞伎や日舞が観たくなりました。
緑 | 2012/11/28 1:04 PM
ご自宅では映画『レッド・サン』、お出かけで日本舞踊鑑賞とは素晴らしいですね。
サファイアさんの様に子供に見せるものは親が厳選しないと!
ほんと酷いものであふれかえっています。
http://blog.livedoor.jp/douganow/archives/20547379.html
平原綾香がシュールな歌を歌う戦国コレクションのCM 「If 秀吉」篇 「If 謙信」篇。CMを見た人は「平原綾香のムダ使いw」の声
http://www.mbga.jp/_game_intro?game_id=12004449
こういう歴史上の人物を軽く茶化したもの、萌で読み解く日本文学だのに囲まれて育ったら、薄っぺらな大人になって当然です。
マリメッコ | 2012/11/28 2:27 PM
日本の伝統を伝承し、守っていきましょう。
coffee | 2012/11/29 2:18 AM