日本のGDP 外需が内需を支えている ③
~ 決して戦前も、ひどい軍事国家ではなかった
(2010.6.23) (始めから)
このシリーズの最後として、日本経済を支えている外需の重要性と並んで、日米関係の重要性について簡単に触れておきたい。
自分はマスコミが今ほど反日だの売国だのと騒がれだす少し前、NHKの原爆特集などを見て、反米に傾いていた。
しかし、それが売国マスコミの戦略であったのだと、今では認識している。
戦後の日本繁栄の理由は、やはり日米関係をおいて他にない。
日米同盟は、腐っても今や世界第二位の日本と、世界第一位の米国の同盟である。
日米双方とも、パートナーとして、申し分ない相手ではないか。
世界の安定、そして日米にとっても、これ以上のプラス要件はない。
言っとくが、日米同盟と安保条約は全然別物。
いろいろ安保には問題あるが、あくまで今は日米同盟の重要性について書いてるだけ。
しかし、日米安保条約のおかげで、日本の軍事費GDP比も1%程度で済んでいることに、有識者なら疑いの余地はないだろう。
当然、米軍撤退させるにも、道理と順序というものがある。
目指すべくは、良好な日米関係を保った上での、従来 日本の精神性復活。
もともと日本人は、戦前から親欧米でありながら、敗戦するまで日本独自の価値観を保ち続けられていた。
世界に誇れる精神性が崩れたのは、今の日本人自身に問題があるからだ。
しかし今の日米関係を妬み、それをブチ壊そうとする反日勢力がある。
左翼は日米関係を悪化させて、単に日本の弱体化を画策しているだけ。特に反日国に既に牛耳られているマスコミ。
外国人の中には、この日米同盟を妬ましく思い、日米関係の破壊工作を目論む輩がとても多い。
はたして、特に妬ましく思っている外国人とは・・・・・
日本と同じように米国との同盟国で、人口が日本の40%ほどあるのに、GDPは日本の5分の1程度しかない、日本に最も近い国の民族全般。
もう一つは、人口も面積も日本の十倍もあるのに、GDPは日本よりも低い国。
おわかりですね。
日本が、米国の植民地だの、米国に支配された奴隷だの言うのは、偏狭低脳左翼の妄言。
日本は立派な主権国であり、日本国民はどこで何しようと自由であり、どこにだって行ける。
それとも、米国の植民地だの主張してる連中は、大量の日本人が遊びで海外旅行に行ってるのは、米国の植民地の奴隷として世界中を旅行してるとでも思ってるのか?
日本人は行動も仕事だって自由だし、貯金や家族だって自由に持てる。随分、自由な奴隷だな?
海外でも立派な独立国と見られているし、日本ほどサービスも良くて暮らしやすい国は、なかなか見当たらない。
海外へ行ったことない方には、わかりにくいかな。
日本が米国の植民地にされて搾取されてるどころか、米国によって、日本は米国経済を凌駕し、これまでかつてない繁栄がもたらされてきた。
前の②章で触れてる通り、日本のGDPが米国に大きく引き離され、たとえドル建てで減ってきていても、海外のジャパンマネー傘下にある流通量まで含めると、日本のそれは米系企業に並び得るボリュームに匹敵するだろう。
マスコミを中心とする左翼の日米離反扇動に、平和ボケ・政治無関心でノホホンとした民衆が、まんまと乗せられれば、戦前と同じく再び破滅に向かい、ほどなく日本はチベット化されて人権など無視、家畜同然の扱いを受けるようなるであろう。
今度、日本が選択を誤れば、間違いなく天皇制も潰され、本当に実質的に外人の植民地とされる。
ここで戦前から戦中にかけて、日本のGDPや対欧米との関係がどんな風であったのかを考察。
まず、戦前の日本のGDPは、およそ世界5位程度だった。
戦前の世界主要国のGDP
Table data source: Harrison, Mark, “The Economics of World War II: Six Great Powers in International Comparison”, Cambridge University Press (1998).
そして戦中はともかく、戦前の日本の軍事費GNP比は5%程度と、決して北朝鮮(GNPの25%が軍事費)のように行き過ぎた軍事国家ではなかった〔当時は、GDP(国内総生産)ではなく、似たようなGNP(国民総生産)という指標が主に使用されていた〕。
軍事費の国家財政比は高かったが、これは当時のたくさんの軍人(要するに公務員)の給与や食費など、すべて軍事費として計上されるからである
日本の軍事費GNP比(国家財政比)
1900年 5.6%(45.7%)
1905年 23.7%(82.3%)
1910年 4.7%(32.6%)
1920年 5.7%(58.4%)
1935年 5.7%(47.1%)
国家歳出中に占める日本の軍事費(防衛関係費)の割合推移 画像クリックで拡大
(1867年から1945年までは「長期統計総覧」、1946年から1977年までは「昭和国勢総覧」、1978年から1989年までは「昭和史の事典」の数値による)。戦史研究所の資料より引用
さらに何と、戦前から日本最大の輸出相手は、米国だったのである。これを見れば、当時から日本が、とりわけ英米にどれだけ依存していたかも一目瞭然。
日本の戦前の輸出入 (日米開戦時1941年の激変に注目) 画像クリックで拡大
「明治大正国勢総覧」「昭和国勢総覧」より。戦史研究所の資料より引用
(中国は日本の租借地であった関東州を除き、満洲国を含む、アメリカはハワイ、フィリッピンを含む、イギリスは英領印度、ビルマ、香港、海峡植民地、英領マレイ、カナダ、エジプト、南ア連邦、オーストラリア、ニュージーランドを含む、オランダは蘭印を含む)
これを見て明らかな通り、日本は戦前から親欧米であったのだ。
万一、欧米と国交を断ってしまったら、どうなることやら・・・・・容易に想像つくだろう。
ちなみに戦前の日本は、乗用車の自動車メーカーがなかった。
英米独仏伊にはあったのに。
ポンコツのイメージあるイタリアのフィアットやアルファロメオだって、トヨタや日産なんかよりも、ずっと先輩だ。
その、超出遅れだった日本の自動車メーカーが、今や世界トップだった米国の自動車メーカーに、とって代わろうという時代だ。
これを米国のおかげでないというなら、何としよう。
自動車会社勤めの米国人は、日本の自動車メーカーが憎くて仕方ないであろう。
自動車産業に限らず、米国はそんな業界ばかり。
日本が搾取されてるどころか、日本が米国を凌駕するせいで、米国は衰退産業ばかりではないか。
変な被害者意識や自虐意識で、日本が米国の植民地だのと言っては、米国を恨んだり、妬むのはやめよう。
素直に、そんな自由競争社会の米国への感謝の気持を、少しぐらい持とうではないか
先日、イスラムの人たちと日本人は相性がいいと書いたが、元々、アメリカ人と日本人だって気が合うのだ。価値観で似ている部分も多々ある。
戦前から、なぜ野球が日本と米国だけで流行っていたのか・・・・・
戦前、米国に占領される前から、日本のプロ野球は大人気だった。
なんで、こんな風に米国と似たところが日本にあるのか、なぜ?
日本は、戦前から親欧米で欧米とは深い仲だった!
開国時、日本が最初の相手に選んだのもアメリカ。
反米=反欧米を意味する。
米国と縁を切れなんていう奴までいるが、米国と離縁して、もしも日本が反米になったら・・・・・それは戦争に突入した過去と重なる、恐ろしい未来。
米国と仲たがいしたなら、欧米との貿易潰滅で輸出入が半減したのと同じ道を辿る。
明らかなる、外交上の失敗。
当然、GDP半減で所得も半減、戦時モード突入で日本は崩壊!
本気で1941年頃の激変を再び覚悟するつもり!?
生命線の貿易で潤っている日本は、民主党政権で、反米=反欧米となったなら破滅。
日本人を地獄へ道連れ、再びこれを繰り返しかねないのが左翼 民主党政権。
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(始めから)◆日本のGDP 外需が内需を支えている① ~ 輸出潰滅なら日本のGDPは半減!
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