日の丸が脳天に突き刺さった 『 おそ松くん 』 は強烈だな
~ 三島由紀夫が自刃したくなるのもわかる

(2011.3.7)
『天才バカボン』などで、ギャグ漫画の第一人者であった赤塚不二夫作品の毒性を前に指摘しましたが、このことが気になっていたので、赤塚氏の出世作で日本の元祖ギャグアニメである『おそ松くん』をちょっと見てみました。
いやあ・・・スゴイですね、これは・・・ヤバイです。
ハタ坊という鼻タレで弱っちいキャラがいるのですが、日の丸が頭から脳まで突き刺さってるとかで、その家族も皆、頭に日の丸が・・・
1966年のアニメ放映、「シェー!」で日本中を一世風靡、これ見て育った人って、日の丸への敬意なんて到底持ち合わせること出来なかったのではないでしょうか。
私は見れてないので、私より少し上の世代の方々になります。50代が中心で上は団塊世代まで見ていたのではないしょうか。
「日の丸? 愛国? アッハッハ!」、こんな風に貶めるイメージ戦略、街宣右翼と同じですよね。
こんな『おそ松くん』、戦争で日の丸に命を懸けてた人たち、筋金入りの愛国者なんて、初めて見た時、卒倒してしまったのではないでしょうか?
日の丸をこれだけ茶化してコキおろし、こんな作品が子供たちに大人気となり大ヒットしてしまう。当時、このアニメを間違いなくリアルで見ていたであろう愛国者の三島由紀夫が、痛烈なギャグを見て喜ぶ日本人、さらには自分自身も大爆笑するのに困惑、将来を憂いて抗議の切腹自害したくなるような気持ち、わかるような気がします。おそ松くんは、きっと彼の自決(1970年)に大きな影響を与えたことでしょう。
おそ松くん、もーれつア太郎、アッコちゃん、バカボン・・・大ヒット作を次々と連発した赤塚不二夫は紛れもなく天才でしょう。満洲生まれ、父親はいわゆる特殊工作員のような役割で、終戦直前にスパイとしてソ連に連行されます(バカボンのパパのモデルは父親だそうです)。日本に帰る頃には、6人兄弟の半分ぐらいは死んでしまっていたという。それだけに、彼自身が反日イデオロギーを持って日本を貶めるためこんなキャラを作ったのか、それともイデオロギー的なものは特に持たず、一見、反日的なギャグとして使っただけなのか、定かではありません。そうはいえ、少なくとも日の丸をこんな風に使った当時の彼、国旗への敬意なんてまるで持ち合わせていなかったこと、疑いの余地はないでしょう。
しかし、水木しげるもそうですが、こういう本当に痛い思いをした人たちを左翼と呼んではいけないと思う。問題はこういう人たちをプロパガンダに利用して、日本弱体化を図っている連中。
当時の若い人たちの多くが、愛国心なんて小バカにするよう洗脳されていたのだと思います。当時の日本人、敗戦で自信を失いガタガタ、パチンコ屋のBGMに軍艦マーチなどの軍歌が使われても何も言えなくなってしまっていた時代ですから。
原作者はともかく、制作者側には、日本や日の丸を貶める何かしらの悪い思惑、きっとあったと思います。下の動画は、明らかに日の丸を貶める悪意丸出し。『おそ松くん』の連載は少年サンデー(小学館)、アニメ製作は、在阪局の毎日放送(現TBS系)やスタジオ・ゼロ、当時の毎日放送はTBS系ではなく、現・テレビ朝日とネットを組んでいたので実際は今の朝日系です。
『おそ松くん』(1966)より ハタ坊の登場、軍艦マーチなど
ギャグアニメの傑作『おそ松くん』(詳しくは右画像クリック)、記念すべき第1回初放送のさわり、いきなり日の丸が頭に突き刺さったハタ坊の家族の登場で始まります。続いての作品では、愛国者風の店主や日の丸が徹底的にコキ下ろされ、BGMでも軍艦行進曲が茶化されてます。それと、金太郎ファッションが貶められ始めたのも、この辺りからではないでしょうか。
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◆愛国心に燃えていた三島由紀夫を自己崩壊に導いたニャロメ、赤塚漫画の猛毒
◆昭和の香り漂う青梅紀行 ~ 赤塚不二夫会館からレトロ館、鉄道公園へ
◆今日は18禁! 青少年エロ規制に反対する勢力の正体 ~ エロ系右翼
◆子供向け番組への左翼の本格参入はヤッターマンから ~ ビデオの普及以降、作品作りが変わった
◆キムチ臭いデザインのハイジやミッキー、ピーターパンに北斗の拳
◆半開きの目、恍惚の表情でアイスを舐めるサザエさん ~ 壊したくてウズウズしてる危険な左翼のサイン
◆子供も大人も注意! 講談社は最大の左翼出版社 ~ 女の堕落と男のフヌケ化はワンセット ~ 『 のだめカンタービレ 』に見る、現代の病理とヒトラーの予言
◆子供の教育、シツケは親が責任を! ~ 親が子に何を語るか。祖母の失敗に学ぶ
◆教育破壊で日本弱体化を達成の日教組 ~ 反国旗・反国歌の変態集団が子供たちを教育
◆日本政府は死ね死ね団に乗っ取られた! ~ 今の日本を予見した月光仮面 川内康範
この記事に対するコメント
【前サイトURLのこの記事へのコメント】
そんな昔から、反日左翼はあったんですね。
私も左翼の80歳の知り合いがいますが、いい人です。昔の辛苦を聞いてるから何も言えないのですが、戦前は情報もまったくなく、それでも何となく敗戦もわかっていたし、お兄さんは特攻隊帰りで廃人のようになってしまい、左翼に走るのも無理ない気がします。
だから今の危機はなかなか理解してくれませんが、中国人や朝鮮民族が浸透民族なのは認めるし、知っていると話していました。
ぶんぶく | 2011/03/07 5:15 PM
コメント失礼しますv
以前仕事でシベリア帰りの方(とてもストイックな頑固な方です)にお話を伺った所、「戦後は国の言う事が、全く変わってしまったから本当の事は自分の子供にも話せないんです」と仰っていました。戦地体験者の方がどんな思いで闘い、地獄を見、そして敗戦しその後の国や人心の変わり様を見ていたのか…とも思います。
うぃすぱー・ぼいす様が仰るように、戦争体験者の「反日」とそれを利用する連中の反日とは全く違うモノであり、本当に汚い連中だと思います。
狛 | 2011/03/10 1:36 AM
なるほど。
言われてみれば。
coffee | 2011/03/13 6:38 AM
もーれつア太郎、ひみつのアッコちゃん、天才バカボンのTVアニメは
それなりに楽しめた自分ですが、おそ松くんはども肌に合いませんでした。
今回アップして頂いたのを見ましたが、やっぱり笑えませんでした。
tatsuya1963 | 2011/07/24 10:46 PM
この記事と関係ない話題で恐縮です。2011年7月17日(日)放送開始のNHK BS時代劇『テンペスト』は、思い切り反日でした。
イントロだけ見てもびっくりです。
NPR1 | 2011/07/25 5:42 AM
赤塚氏の漫画はキチガイとしか思えない危険なギャグがしょっちゅう出てきます
右翼や左翼を馬鹿にするギャグも多くてTVアニメはこれでも序の口
「レッツラゴン」はこれに下ネタが組み合わさってるからとても子供には見せられません
だから天才ではなく奇才と呼ばれているんですよ
実生活でも廃棄処分されるシュークリームを安く買ってきてトキワ壮の中でパイ投げして大家さんに出て行けと言われたり
マネキンをバラバラにして、ケチャップをかけて本物の死体に見せかけて出前持ちをビビらせたり・・・
天才でイタズラ好きでアル中でスケベだったから藤子氏も石森氏も本当に困ってたそうです
ide | 2011/09/27 11:03 PM
うーん、アニメではなく漫画の知識ですが、ハタ坊自身は実直で義理堅いキャラクターなんですけどね。いじめられやすく、割合損しがちなイメージもあります。
小野まさ | 2012/07/12 1:05 PM
赤塚不二夫の父親がスパイとしてソ連に抑留されたとすると、これは完全に拷問されて洗脳されたこと間違い無し。
殺さないで左翼に改造して祖国に帰すという恐ろしさ。
どれだけ多くの戦争体験者がこの洗脳を受けたことか。
ジョージ・オーウェルの有名な「1984」には拷問されて最後は「共産党万歳!」となってしまう人間の姿が描かれている。
私も小学校の頃無邪気に「しぇー」をしていた写真を何枚も持っている。確かに大流行だった。
けれどもその当時は同時にウルトラマン、仮面ライダー、レインボーマンなど愛国作品が沢山あった。それにひきかえ子供の目から見てもゲバ棒学生やちゃらちゃらした団塊の世代は本当に気持ちが悪かった。
そのせいか自分の年代はとても保守が多いと思っている。
ちびた | 2012/07/12 6:46 PM
例えば、この旗が突き刺さったキャラクター絵や設定を、他国の国旗を用いて公開したらどうなるでしょう?
もちろんその国特有の、容姿や顔立ちなど特徴を取り入れ、同じようにしまりのないちょっと崩した顔立ちにした上でです。
他国の人たちはどう反応するでしょうか?
やはり不快に思う人のほうが多いのでしょうか?
笑って済まさるでしょうか?
逆に公表できるでしょうか?
いきり立って起こる国の方が多いのではないでしょうか?
日本人は、先の戦争後、屈辱を受け入れすぎた、牙を抜かれた、自信、プライドを失ったと思います。
緑 | 2012/07/13 1:38 PM
コメント失礼します。
赤塚不二夫繋がりです。
・CM サントリー オールフリー ぬれぎぬの夏篇
ttp://www.youtube.com/watch?v=7KoG0tKkLBM
cm内に天才バカボンのテーマが流れているのですが…。
内容は「寝ている父親の頭を叩く」というものです。
たまご料理 | 2012/07/15 10:14 AM
>こういう本当に痛い思いをした人たちを左翼と呼んではいけないと思う。
>問題はこういう人たちをプロパガンダに利用して、日本弱体化を図っている連中。
同感です。
保守を標榜する戦後世代のほとんどの人が、
戦時中を生き延びてきた平和主義論者を短絡的に左翼と切り捨てて批判してますよね。
戦後生まれの私たちの世代と、戦時中の過酷な時代を
生きぬいた人とでは、戦争の本当の痛みを経験として
知っているか否かという、大きな隔たりがある。
戦後世代の私たちには戦争を想像の中でしか
語れないという限界があるんですよね。
だからこそちゃんと学んでいくことが大切なんだと、
強く思いました。
私が小学生だった時、長崎で原爆の日に向けて
活動する地元の小学生たちが
「戦争の被害を受けた世代の方から
『戦争のことなど何もわからないくせに』となじられ、
辛かった」
と悲しそうにテレビの前で語っていたことを、
今でも覚えています。
あっとまーく+ | 2013/07/21 8:07 AM
>赤塚不二夫の父親がスパイとしてソ連に抑留されたとすると、これは完全に拷問されて洗脳されたこと間違い無し
赤塚不二夫氏は反日ではなかったと思います。ちょうど永井豪がヌードを少年誌に描いてセンセーショナルだったように、既成概念を「コキおろしてみた」中に日本軍や日章旗があっただけです。ハタ坊は、お子様ランチの旗から来ていると思います。
赤塚氏の漫画では、
1.左翼、共産主義的なものを賛美していない
2.中国朝鮮ソ連を褒めていない。赤塚氏は交際範囲が異常に広く、その中には元革マルだった人もいたが、彼らの思想にまったく同意していなかった。
3.主人公に限って言えば、ほとんどの場合、男のキャラは男らしく、女のキャラは女らしい(「レッツラゴン」のホモキャラ、「クソババア」キャラもありますけど…)
赤塚氏は、晩年は映画「東京裁判」を観るなど、日本の戦後史に深い関心を持っていました。(なぜ「観る」なのかというと赤塚先生は、つまらない映画だと途中で映画館から出ていくからです。最後まで観たということは、その作品を評価したことだからです。)
赤塚不二夫先生とはお互いの家を行き来する仲でしたのでコメントさせていただきました。
Ken | 2013/10/13 10:22 AM
内容とは関係ありませんが、
Dailymotionで紹介されている『おそ松くん』。
本編の前に広告が出てきます。P&G オリンピック パートナー スポンサー ド ママン
(この広告はいつも同じなのでしょうか?)
これを注意してご覧ください。例の三色旗が何度も出てきます。
ということはP&Gは○○系? IOCに既に入り込んでる? 外国のCMにも出てきてるということ?
気味悪いです。
怖すぎます | 2016/07/06 7:46 PM
おそ松くんのイヤミが作品中で見せる決めポーズ「シェー」というのがあります。
昭和30年代生まれの子供はたいていシェーをやってる写真が残っているようで、沢山の子供たちがシェーのポーズを決めている写真集があります。
中でも驚くのが、怪獣王ゴジラと、今の天皇陛下のシェーポーズです。
おそ松くんの話がありましたのでお知らせさせていただきました。
以下はWikipediaより
1970年には当時10歳であった徳仁親王(現在の今上天皇)が、大阪万博において三菱未来館を訪れた際に「シェー」を行っている[5][6]。
「日の丸」を否定したり茶化す連中は、本当に許す事が出来ません これがイスラムなら、「死刑」か「国外追放」になっています 「反日」が許される日本や「反キリスト」が許される欧米は、本当に狂っています