日本の面影

Glimpses of Japan
失われる日本人の精神性に、将来を憂う  リンクフリー

日本神話が題材のスペクタクル巨編 映画 『 日本誕生 』について

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(2011.1.8)
『日本誕生』(1959・詳しくは右画像クリック)はとてもいい映画だと思うのですが、左翼の暗黙の圧力のせいか全く知られてないし、ほとんど話題にされることがありませんよね。もともと東宝の映画1000本目の記念碑として、大々的に作られたものであったはずなのですが。
時期的に初代『ゴジラ』(1954)から5年後の作品で、TVシリーズ『月光仮面』(1958)の翌年に当たります。当時の特撮技術の最高峰だし、きっとハリウッドの『十戒』(1956)が意識され、後の聖書の創世記を描いた『天地創造』(1966)にも大きな影響を与えたはず。

古事記などの原典からはかなり脚色されてるようですが、日本神話を大掛かりに再現した唯一の映画はこれだけだと思います(尤も今の映画制作者がこういうのを題材にすると、ひどいものしか出来ないだろうし、絶対にやってほしくない)。
ヤマトタケルの話をメインに、天の岩戸やヤマタノオロチのエピソードなどが含まれます。イザナギとイザナミの国産みの部分が物足りず、“日本誕生”というタイトルなら、もっときちんと描いて欲しかったですが、ヤマトタケルが白鳥になってからの天変地異など見応え十分です。

とにかく悲劇のヒーロー ヤマトタケルが可哀そうでなりませんが、男ばかりでなく、昔のヤマトナデシコの代表として命を懸けて荒れた海を沈める、妻であったオトタチバナヒメのエピソードなど、今のノー天気な若い女性にも聞かせてあげたいものです。
こんなヤマトタケルを“トマトコケル”とかコキ下ろす下劣な左翼の感覚、到底理解できません。
やはり、これまで日本人を世界に比類ない立派な民族として支え続けてきたのは、ちょっとぐらい理不尽あっても、それにひるまない自己犠牲精神だったのだと思います。だから『フランダースの犬』のような悲劇的な話が、日本人の心にも強く響いていたのでしょう。

世界の三船敏郎の演技は素晴らしいし、アマテラス役の原節子なんかも、やっぱりこの人しかいないだろうって感じ。
尚、基本的に大人が楽しむための内容で、幼児と一緒に見るには向かないと思います。でも日本人なら必見の映画。

映画 『 日本誕生 』 予告編 (1959)
出演:三船敏郎、原節子、他  監督:稲垣浩  特撮監督:円谷英二

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この記事に対するコメント

  • 【前サイトURLのこの記事へのコメント】

    日本誕生、見たいです。最近父が黒沢明の
    映画や戦争の映画を借りてきて見てるのですが、昔の映画は良いですね。私は平成生まれですが、戦争ものや時代劇でも昔の方がいいです!今の映画はきれい過ぎるというか、胡散臭く感じます。昔の女優はとても上品ですね。華やかさもあります。
    最近になって三船敏郎と仲代達也の素晴らしさを知りました。草食男子なんてくそくらえです。私はこういう大和男性に魅力を感じます。
    はる | 2011/01/08 2:18 PM

    この映画は神話通りに真面目に作られ、名優揃いで安心してみれるお薦め作品ですね。この監督稲垣浩様が本当に素晴らしい。『忘れられた子ら』や『無法松の一生』等々、日本人魂のこもったものが多いです。日本映画は昭和20年代までのものの方が、昔の日本人らしい立ち振る舞い、所作、風情、情緒、粋な計らいが脚本、役者、監督、カメラ、衣装、美術にみれて断然、良いですね。
    大根 | 2011/01/09 12:17 AM

    観てみたいです。
    かなりに力作であったことが宣伝から伝わってきます。
    coffee | 2011/01/09 8:02 AM

    昨日はBSで、ビスコンティの『若者のすべて』を観ましたが、
    冗長で紋切り型で、人物描写も表層的で詰まらない映画でした。
    同じ時期の日本映画を観た方が余程マシだと思いました。
    犬HK最低 | 2011/01/09 12:40 PM

    日本誕生は素晴らしい映画です
    でも残念なことに1959年は映画の当たり年で邦画・洋画とも名作がいっぱいあり他に客獲らてしまったんです
    「ベン・ハー」「網走番外地」「人間の條件」「ギターを持った渡り鳥」「独立愚連隊」「雪之丞変化」「東海道四谷怪談」「月光仮面」「少年探偵団」「宇宙大戦争」「北北西に進路を取れ」「お熱いのがお好き」
    しかも「ベン・ハー」の日本初上演は昭和天皇と香淳皇后が招かれた天覧上映だったんです
    「東海道四谷怪談」「人間の條件」「ベン・ハー」「北北西に進路を取れ」は今見ても傑作
    日本神話も良い作品なんですがあまりにも相手が悪すぎる…本当に悪すぎる…
    2年ぐらい後に上映してくれたら大ヒットだったのに…
    虎 | 2011/12/23 7:24 PM

    この映画見てみたいです。
    しかし、三船敏郎の娘が創価とは情けないですね。
    マリメッコ | 2011/12/24 2:30 PM

    「日本誕生」は二十数年前に観たことがあります(ビデオかテレビかどちらだったのか忘れました)。神話のロマンを感じさせる素晴らしい作品でした。クライマックスで白鳥が飛ぶシーンが忘れられません。東宝は後年、ヤマトタケルを映画化しましたが(私は未見)、紹介記事を見ると今風のロボットアニメみたいなイメージで、何だかがっかりしました。品格ある日本神話の映画化は現代では困難でしょう。でも誰か制作してほしいものです。
    冬の人 | 2011/12/28 10:45 PM

  • 秋篠宮の立皇嗣が延期の方向で調整だそうです。
    小規模で粛々とでも予定通り行えばいいと思うのですが。
    こうした祭礼を脇に寄せるような真似は皇室の存在意義を損なわせる事にもなりかねないので気になっています。

    呪術、と言うとなんだか誤解を受けそうですけれど、古来よりどんな国でも宗教儀式や「まじない」の類で民族の統率を図り、歴史と文化を形成してきました。
    疫病が蔓延しているなら尚の事、率先して皇室行事をやって頂きたい。
    こうした祭礼・式典の重要性、現在の頭パーの日本人からは失笑を買うでしょうかね?

    最近の皇室を見ていると八百万の神々に愛想尽かされないかと悩まされます。

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